エベレスト街道記事まとめ
前回の記事
カラパタールの一歩手前の拠点、ロブチェまでやって来ました。
今回のルート
[box class=”box17″ title=””] ロブチェ カラパタール ティンボチェ[/box]

ロブチェの夜
昨夜、夕食後に一人でロッジのダイニングでお酒を飲んでいると、40代くらいの7、8人のマレーシア人のグループから声をかけられました。
どこ (国)から来たの?一人?


ベースキャンプまで行くの?
と英語でいくつか聞かれました。
最初の質問は分かりやすかったのでさらっと答えたのですが
恥ずかしながら、次の質問に私はとっさに英語で答えられなくて、言葉にならない言葉で返してしまいました。
相手の英語もなまっていて、ベースキャンプを”ビスキャン”と聞こえたり、正直何を言っているのか分かりませんでした。なんなら”ビスケット”と聞こえてベースキャンプと分かるまで考え込んでしまいました。もちろんこれは相手のせいではなく私の英語力不足のせいです。
そんなやりとりだったので、相手も私の英語のできなさにがっかりしてしまい
「日本人は英語ができないのね。たしか竹中平蔵は英語しゃべれたわね。」
と誰かが言ったのが聞こえました。簡単な英語だったので聞き取りはできます。
かなり昔の大臣の名前を出してきたのにも驚きましたが、英語の出来なさにがっかりされてしまったことが悔しかったですね。そのときに、もっと英語を勉強することを心に誓いました。
AM4:00 ロブチェ出発
昨日は、周辺散策後に1時間ほど昼寝してしまったので、昨夜はほとんど眠れませんでした。

朝の4時は真っ暗で、ヘッドライトを着けて歩きはじめます。
エベレストを始め、高い山に囲まれたこの場所は吹き下ろす風がすさまじく、ほこりのような小さな粒子が飛んでくるのでまともに目も開けられません。
しかたがないので、サングラスをかけます。
サングラスをしながらヘッドライトを照らすという珍妙な格好になってしまいました。
アップダウンはあまりないのですが、足元がゴツゴツとした岩のところでは慎重に転倒しないようゆっくり歩きます。
日が出るまでは、気温が上がらずかなり寒いです。
AM6:30 ゴラクシェプ
カラパタールの目の前のゴラクシェプというところにたどり着きました。


着いたときには、体が冷え切ってしまっていて、ロッジの暖炉の前からしばらく動けませんでした。
高山病もあいまって、体のだるさが抜けなかったので最終手段ダイアモックスを使用しました。ダイアモックスは高山病に効く錠剤です。
ここで朝食のヌードルを食べました。
快晴のカラパタール
ゴラクシェプから望むカラパタール。手前の黒い山です。

ダイアモックスの効果が出たのか、それほど苦になることもなく、ゴラクシェプから2時間ほどでカラパタールまで登頂しました。


遮る山も少なく、かなりよい眺めです。



ネットで見た景色がそのまま自分の目の前に広がります。雄大すぎて現実感があまりないですね。
頂上はあまり広くないので、写真を撮るスポットは限られています。
槍ヶ岳の頂上のようなイメージでしょうか。
そこから少しでも奥に行くと、崖です。
手間の黒い岩の塊がカラパタール頂上。奥がプモリ。

このトレッキングで久しぶりに一眼レフのD90を出して撮影しました。
やはり、息を止めて手ブレを抑えるのがつらい。
下り道は、氷河を見ながら

ネパール人ビノドも見とれる景色



実は、ゴラクシェプからカラパタールのピストンはビノドと荷物を交換していました。荷物を持ってくれてありがとうビノド。
ディンボチェまで戻る
頂上で15分ほど滞在した後は、ディンボチェまで戻るだけです。
距離はそこそこありますが、ゆるやかな下山なので、それほど苦ではありません。
途中のロブチェまではお腹が減ってしまい、フラフラしてしまいました。
トマトパスタを食べて体力を回復。
ディンボチェまで2時間です。
トゥクラまで降りたあたりで高山病による頭痛はすっかりなくなり、体が浮くような感覚になってきました。今なら、走って下山できそうです。
あまりの私の変わりようにガイドのビノドもびっくりした様子でした。

今日、ディンボチェでシャワーを浴びる予定でしたが、疲れのあまり忘れてしまいました。
夕食にベジタブルダルバートを食べました。
その後
ビノドと酒のチャンを飲みましたが、クタクタの体に染みます。
ベースキャンプにも行ってみたかったですが、特に見どころもなさそうだったので今回は行きませんでした。
カラパタール登頂を成し遂げ、あとは下るだけ。
次回へ。
簡単ネパール語
ラムロチャ = いいですね!
きれいな景色を見たときや、褒め言葉に。