v6プラス環境下では割り当てられたポート以外を開放することができません。
80や443、1194などの主要ポートは利用できませんが、4096〜65535までのポートのうち240ポートが各ユーザーに割り当てられます。
v6プラスで割当てられたこれらのポートを開放する手順を紹介します。
これからYAMAHAルーターでv6プラスの設定する場合は、この記事を参考にしてみてください。この記事では、v6プラスとIPv4回線を共存させて任意のポートを開放する方法を記載しています。
v6プラス下でのポート開放手順
- IPv6 アドレスを確認
- 割当ポートを確認
- ルーターのポート開放設定
\ ポート開放できるプロバイダ /
- IPv4固定IPが必要な各種サーバー用
利用できるポートを調べる
まずは、v6プラスで割り当てられたIPv6 アドレスを確認します。
以下のようなIPv6アドレスを確認できるサイトを開きます。

一般のインターネット上で見えるあなたの IPv6 アドレスは 240b:11:aaaa:zzzz:xxxx:yyyy:nnn:mmm
と表示されるので、
240b:11:aaaa:zzzz:xxxx:yyyy:nnn:mmm のアドレスをコピーします。
コピー後以下のアドレスを開きます。
一番の上の欄にコピーしたアドレスをペーストして「計算」をクリック。

ポート番号に表示された数字が利用できるポートです。
バラバラですが16×15=240ポート分です。
このポートは自分で変更できずに固定となります。
あとは、利用しているルーターでポート開放の設定をするだけです。
YAMAHA NVR510の場合のポート開放
通常ポート開放(NAT)を設定する場合はルーターのWeb設定から行います。
詳細設定 > NAT > NAT ディスクリプターの設定

しかしMAP-Eの場合は、Webの詳細設定から設定しようとすると以下のエラーが出ます。
[外部アドレス]種別に誤りがあります。

なのでコマンドを利用して設定していきましょう。
管理 > 保守 > コマンドの実行

nat descriptor masquerade static 1200 1 192.168.100.2 tcp 9980
ip filter 201001 pass * 192.168.100.2 tcp * 9980

コマンドの数値は環境に合わせて変更してください。
NATディスクリプター番号は外側アドレスがMAP_Eのものを指定してください。詳細設定 > NAT > NAT ディスクリプターの一覧 から確認できます。
同一内側IPアドレスで開放したいポートが複数ある場合は
9980-9995 のようにするか、9980,9995,10001
というように指定します。
もしくは、識別番号とポート番号を変更して新たに追加しても問題ありません。
ip filter の201001は重複していない任意の番号でオッケーです。
このように設定することで、内側80番ポートを外側9090ポートに割り当てることができます。
nat descriptor masquerade static 1000 1 192.168.100.10 tcp 9090=80
各機器の設定
サーバーなど機器側で設定で開放するポートをできるのであれば、
コマンドエラーが出ないことを確認したらスマホなど外部から接続を確認してみましょう。
\ ポート開放できるプロバイダ /
- IPv4固定IPが必要な各種サーバー用
コメント
コメント一覧 (2件)
IPアドレス,モザイクかけるなら4つ目も隠した方が良いですよー。IPv6なので……4つ目まで見えてないほうがいいんじゃないですか……?
コメントありがとうございます。
画像内のIPアドレスはフェイクでしたが、対応させていただきます!