なぜIPv6 (IPoE)+ DSlite?

IPv6(IPoE)とDS Liteで家の夜間のネット速度を上げよう

上記ページでも挙げましたが、

  1. インターネット(IPv4)に接続する際のPPPoE認証がボトルネックになっている。
  2. どこまでNTTの設備増強がされるか見通しがつかない状況。

問題解消にはNTTの設備増強が必要なのですが、なかなか進んでいません。施設あたりのユーザー数、トラフィック増大など、需要に追いついていなのが現状です。帯域制限を受けてるのではないかと錯覚するレベルですが、私たちユーザーには何もすることができません。

PDFファイルですがここを読むとNTT東西の考えがわかります。
40ページには1ユーザーあたり500kpbsでいいだろうと書いてあります。これでは期待できませんね。

接続料の算定に関する研究会(第2回)議事録

IPv6のIPoE接続だけでは速度は変わらない?

IPv6のIPoE接続だけではそれほど回線速度の向上はできません。

速くなるのはGoogle、YoutubeなどIPv6に対応したサイトのみです。IPv4のみのサイトはほとんど変わりません。なぜならIPoE接続されるのはIPv6サイトのみで、IPv4にはPPPoEが使われているからです。

So-netからの引用画像ですが、実際に速くなるのはIPv6サイトのみです。

DSlite (IPv4 over IPv6)という技術を利用する必要があります。

IPv6のIPoE認証と、DSliteを利用することでPPPoE認証をスルーさせることが可能です。

DSliteはIPv4 over IPv6と呼ばれており、ルータからIPIPトンネルを作ってtransixのサーバまで接続させます。IPIPトンネル内でIPv4のデータをIPv6の情報でカプセル化し、transixサーバ上でカプセル化を解除することでIPv4のデータもPPPoE認証を回避できるようになるのです。本来はIPv4のPPPoE認証させるべきデータをIPv6のデータの皮を被ってスルーしてしまうんですね。

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※回線業者によって呼称が変わりますが、IPv6プラスというDSliteと同じようなIPv4 over IPv6の技術があります。

何ができて何ができなくなる?

できる

混雑時のネット回線の渋滞回避

できない

DSlite利用時は、VNEの共有のグローバルIPアドレスが付与されるため、特定のポートを開放する必要があるサービスを利用しにくい、またはできない場合があります。 たいていのDSlite、IPv6サービスではサーバ運用ができなくなるとアナウンスしています。

VoIP、オンラインゲーム、VPN、Webなどのサーバ等

これは大きなデメリットですね。NASを持っている場合外部からアクセスできなくなるわけですから、これと引き換えにできるかというと難しいですね。公式的には不可ですが、実は設定によりできるようになります。

YAMAHAのルータならサーバ公開(NAS)もできた。

実はDSlite利用時も自宅でサーバを立てられます。フィルタでローカルIPアドレスやポートごとに、どちらの回線を利用するか振り分けのルールを作ればいいのです。

NAS、ゲーム –> So-net回線 (IPv4)
ノートPC,タブレット –> DSlite(IPv4 over IPv6)

NASは個別のグローバルIPが付与されるSo-net回線を使い、共有のグローバルIPでも構わないものはDSlite接続にするといったやり方もできます。ひかり電話、DDNSも問題なく使えています。

YAMAHA以外のDSlite対応のルータをもっていないので設定は分かりません。サーバを公開したい場合、DSlite対応ルータとPPPoEルータを組み合わせて物理的に接続を分けるようです。ルータ2台と配線にやや苦労しそうですが、比較的安価な方法かもしれません。

WiFiのAPを切り替えることで接続方法を替えるなんてこともできそうで面白いですね。

何が必要なの?

  1. IPv6オプションとPv6 IPoE接続(またはIPv6プラス)
    NTTのフレッツIPv6オプションが必要です。IPoE申込時にSo-netの場合無料で取得代行してくれます。また、私の利用しているSo-netは公式サポートはしていませんがDSliteが使えます。ほかIIJmioひかり、Interlink(zoot native)、Biglobe、@nifty、GMO、DMMなどがあります。
  2. DS Liteに対応しているルータ
    DS-Lite IPv4接続オプション接続確認機種
    選択肢は多くありませんがアイ・オーが最安です。YAMAHAのルータは業務用なので安定して運用できますが値が張りますので中古を探すのもありかもしれません。
    現在販売しているYAMAHAのルータはDSlite対応しているようです。RTX810については情報が多くなかったのですが運用できています。また、コマンド設定が難しく感じますが、ステップはそれほど多くないのでYAMAHAのルータはひかり電話も、サーバ公開も一台で可能です。
    値段は決して安くないですが長期間安定して戦えるルータなのでおすすめできます。

私の環境

フレッツ光ネクスト ギガファミリースマートタイプ
プロバイダ So-net ひかり電話あり

  • PR 500KI (NTT ONU)
  • YAMAHA RTX810 – ひかり電話
    • ATERMの無線LANルータ
    • 各種デバイス(PC、タブレット、プリンタ、NASなど)

IPv6の申込みからDSliteでサーバ公開まで

IPv6 IPoEの申し込み

So-netから無料で申し込めます。 検索してもなかなか出てこない。

IPv6ご利用のご案内 – So-net

NTTのフレッツv6オプション(無料)が必要ですが、So-netが代行して取得してくれるようです。私の場合は回線開通時に契約されていました。

NTTのお客様ID、アクセスキー が必要です。

夜中でしたが30分で開通メールが来ました。ふだん使っていないSo-netのメールアドレスの方に届きました。

YAMAHA RTX 810の設定

※検証のため、一度工場出荷時の状態の戻してから実行しました。

 

設定時はここを参考にしました。RTX810でも同じ設定で使えます。
transix YAMAHA NVR500の設定

IPoEのみ設定

ひかり電話を使っている場合、ひかり電話ありで設定します。
以下は自動的に追加される設定です。

Youtube、GoogleなどIPv6対応サイトのみ表示可能になりました。未来にはこの状態が普通なのかもしれません。

IPv6 testのサイトを見てみました。IPv6のアドレスが付与されていますが
IPv4のアドレスはありません。つまりIPv4のサイトは見られません。

プロバイダ IPv4 (PPPoE)の設定

これは通常のSo-netのIDと接続パスワードを入力していきます。

IPv6 test を見ると両方アドレスを付加されているのが分かります。
IPv4のISPはまだSo-netのままです。(=DSlite接続していない。)

DSliteの設定

ここで本題のDSliteの設定を行います。
その前に必要な分だけ機器のローカルIPアドレスを固定しました。
のちにIPアドレスでフィルターを作るためです。

次にIPIPトンネルを作成します。これがDSlite設定の本体です。
GUIでは設定できないのでWebコマンドで入力しましょう。

簡単に言うとルータからtransixサーバまでIPIPトンネルで繋ぐよという設定です。
tunnelendpointがサーバのアドレスで、これは NTT東日本用なので西の場合は変更する。

東日本 2404:8e00::feed:100
西日本 2404:8e01::feed:100

Webから入力するとこんな感じです。

最終的にこうなります。(接続名などは任意)

サーバ (NAS) 公開のためにフィルタ作成

デフォルトゲートウェイの設定

これは全ての通信をtunnel 1 つまりDSliteで通信するという設定です。
この状態でIPv6 testにアクセスしてみます。

このままだとDSlite上でNASを通信させることになりますが、IPアドレスが共有(VNEのもの)のため設定できず、外部からアクセスできないはずです。
つまりNASや外部に公開する必要があるサーバなどは通常のPPPoE接続にする必要があります。

試行錯誤の結果最終的にこうなりました。環境によってフィルタ番号、IPアドレスを変更して下さい。

以下は通常はトンネル1(DSlite)に接続し、フィルタ100と101はpp1(So-netのPPPoE)に接続するという設定です。 ちなみにこの場合、フィルタ100にはNAS、101にはスマホを割り当てています。

この場合スマホをDSlite接続にしたいときはフィルタ101を外すだけです。
現在、スマホはPPPoE接続になっているのでデフォルトの接続にします。

コマンドを入力する必要はありますが、物理的な変更はないので簡単ですね。
ちなみにフィルターを消したい場合は作成したフィルタの前にnoをつけて消せます。

IPv4のファイアウォール設定から静的IPフィルタの設定でNASのポート開放を忘れず行って下さい。ここでは説明しません。

各種機器側での設定

特にしませんでした。MacbookもWiFiをつなぎ直しただけで設定無しで使えました。

接続確認

早速、DSliteで接続できているか確認してましょう。
http://ipv6-test.com/
でIPv4の ISP が Mf-native6-e など プロバイダ以外であれば通信成功です。

またtraceroute(Windowsはtracert)するとtransix.jpを経由していることが分かります。

また、サーバも外部から見えるか確認してみましょう。
DDNSの設定なども環境によるので適宜設定が必要になるかもしれません。

構築後のイメージはこんな感じです。DSlLite接続と外部からアクセスできるようIPv4接続で分けられています。

速度検証

Macbook Pro
自宅 WiFi接続
プロバイダ So-net

それぞれ5回計測してだいたいの平均値を載せました。


日中 15時
IPv4 (PPPoE)
DSlite (IPv4 over IPv6)
夜間 23時
IPv4 (PPPoE)
DSlite (IPv4 over IPv6)

 

DSliteを導入してみて

DSLite導入する前まで21時くらいだと1Mbps出ないくらいでかなり不便でした。これでしばらくは心配なくなりそうです。私の場合、YAMAHAのルータを前から使っていたのでそのままでしたが、So-netへのIPoE申込みから次の日にはもうDSliteライフを迎えることができました。

これから導入する方は、ルータの買い増しが必要になるかと思いますが、夜間の憩いの時間を快適にするために、DSliteをおすすめします。元よりもスピードが遅くなることはないでしょう。

仮に設定に詰まっても、ルータの設定を導入前に戻すだけなので試してみる価値はあるのではないでしょうか。

 

Speedtestも試してみましたが、このスピードとPing1ってなんだろう?
ターミナルからping打ったら実際はping10msくらいでした。

 

 

 

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