本記事では、VPN Gateで提供されているOpenVPNサーバーの利用方法について紹介していきます。L2TP / IPsecなどの接続方法は比較的簡単にできるので調べてみてください。
VPN GATE
[sanko target=”_blank” href=”https://www.vpngate.net/ja/” title=”VPN Gate” site=”VPN Gate”]
筑波大学が学術実験しているVPNサーバーで、世界中のボランティアがVPN中継サーバーを提供しています。ユーザー登録は不要で無料で誰でも使えます。
外国政府等の検閲用ファイアウォールを回避し、海外の YouTube などの Web サイトを自由に閲覧できます。
IP アドレスが VPN サーバーのものに書き換わります。インターネットで安全に情報発信をしたり、Web コンテンツを閲覧したりできます。
暗号化により公衆無線 LAN を安全に利用できます
VPNの種類
VPN Gateでは数種類のVPNが提供されています。特徴について簡単に見ていきます。
L2TP / IPsec
現在主流のVPN。互換性が高く幅広い機器で使うことができる。VPN Gateでは提供サーバーの数は少ない。
PPTP
以前はよく利用されていたが、安全性に不安がある。
OpenVPN
オープンソースで開発されているため柔軟性があり、安全性が高い。 使用するポートを変えられるため、規制回避によく使われる。
SSTP
Microsoftが開発したVPN。SSLを利用しており安全性が非常高いが基本的にWindowsなど端末でしか利用できない。
VPN Gateの見方について
国・地域 | サーバーが設置されている国や地域 |
DDNS名・IPアドレス | VPNサーバーのIPアドレスとリモートホスト名 |
VPN接続数 | 現在接続されているセッション数 (接続数) |
回線品質 | 回線速度とPing値 |
SSL-VPN | WindowsのSoftEtherクライアントを利用した接続です。 |
L2TP /IPsec | 主流のVPNですが、VPNGateではほとんど提供されていません。 |
OpenVPN | 基本的にこの方式を選びます。 |
MS-SSTP | Windowsであれば選んでもいいと思います。 |
ボランティア運営者名 | 運営者情報 |
スコア | 独自の数式によって計算されたスコアとのことです。 |
サーバーはスコア順に並んでいます。おそらく接続のしやすさや速度、遅延の少なさなどが考慮されているのだと思います。
選び方としては、基本的に自分から近いサーバー、日本なら日本で運用されているサーバー、そして「回線品質」の速度が速く、Ping値が低いサーバーを選ぶとよいです。もちろん速度の速いサーバーはたくさん利用者がいるので、「VPN接続数」もチェックしておきましょう。
OpenVPNの接続方法について
VPN Gateで提供されているVPNサーバーのユーザー名、パスワードは基本的に統一されています。
OpenVPNの接続には「設定ファイル」が必要です。 このファイルの拡張子は「.ovpn」で、接続したい機器で設定ファイルを取得するか、別のPCなどから送る必要があります。
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基本的にはVPN GateのサイトからPC、スマホでも「.ovpn」の設定ファイルはダウンロードできます。ダウンロード後、OpenVPNのアプリで開くと接続画面になります。
サーバー一覧のOpenVPN欄から「OpenVPN設定ファイル」をダウンロードします。
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いくつか設定ファイルが表示されますが、基本的に「DDNSホスト名が埋め込まれている .ovpnファイル」を選べば間違いないです。あとはTCP、UDPとポートの違いなので、接続できない場合は、両方試してみるといいかもしれません。
どのVPNサーバー、プロトコルもユーザー名、パスワードは共通です。
[box class=”box1″ title=””]ユーザー名:vpn
パスワード:vpn[/box]
VPN GateにないOpenVPNサーバーを使いたい場合
例えば、自分が運用するOpenVPNサーバーやいわゆる野良サーバーを利用する場合は
PCで作成した設定ファイル( .opvn)をメール等で送り、OpenVPNアプリで開くことで同じようにVPNを利用できます。
MacとiPhoneであればAirdropでもOKです。
Windows
OpenVPN
[sanko target=”_blank” href=”https://www.openvpn.jp/download/” title=”Open VPNをダウンロード” site=””]
こちらからOpenVPNの接続ソフトをダウンロードします。
Windowsインストーラの「openvpn-install-xxxx.exe」というファイルです。
ダウンロード終了後、ダブルクリックをしてウィザードに沿ってインストールします。
インストール後、アイコンをクリックして起動しておきます。起動中はタスクバーに表示されます。
設定ファイルがないのでエラーがでます。
VPN Gateのサイトを開いて、目的の「.opvn」ファイルをダウンロードしてください。
ダウンロードした「.opvn」を
C:¥Users¥ユーザー名¥OpenVPN¥config にコピーするか
タスクバーのOpenVPNを右クリックで開いて、「Import file…」でインポートします。
インポート後は、タスクバーから接続名を選んで「接続」を選択するとVPN接続が開始されます。
Mac
Macには
TunnelBlick (OpenVPN)
https://tunnelblick.net/downloads.html
Beta、Stable、Older、Uninstaller とあるので
Stable (安定版) をダウンロードします。
ダウンロード後に「.dmg」ファイルをダブルクリックでマウントして、中の「Tunnelblick」を「アプリケーション」フォルダなどにコピーしてください。
「.opvn」をインポート
VPN Gateからダウンロードした「.opvn」ファイルをダブルクリックしてインポートします。
これは個人用でオッケーです。
アプリ起動時やインポート時にパスワードを求められることがあるので、Macのユーザー名とパスワードを入力します。
TunnelBlickは画面上部のメニューバーに常駐するので、そこからTunnelblickを開くと、さきほどの設定が読み込まれています。(もし、この中が空の場合はもういちど.opvnファイルを読み込んでください。)
この時点での設定変更は必要なく、接続を開始するには、右下の「接続」を押すだけです。
接続が成功すると、このような表示になります。
接続を確認するには、確認君+(Plus) のようなサイトを使います。
SSTP
MacからでもiSSTPというアプリを使うことでSSTP接続ができます。
iSSTP – a SSTP Client for Mac OSX – AXOT’s BLOG (現在接続不可?)
SSTPを提供しているサーバーのDDNS名をコピーして、iSSTPの「Server Address」にペーストします。
「Username」と「Password」は「vpn」です。
下の「Connect」ボタンを押すと接続が開始されます。
[memo title=”MEMO”]原因は不明ですが、MacOS High Sierraでは接続できていたのですが、MacOS Mojave(beta)では接続できていません。[/memo]
iPhone
OpenVPN
OpenVPN、VPN Gate アプリをダウンロード





パスワードなどの入力は不要です。
Android
OpenVPN
iPhoneと同じようにアプリをダウンロードします。
使い方はiPhoneとほとんど同じです。
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VPN Gate Viewer で好きなサーバーを選んで「xx.xxx.xxx (CSV)へ接続する」を選んでOpenVPNアプリにインポートします。あとはスイッチを切り替えるとVPN接続できます。
自前のOpenVPNサーバーを立てる方法
自宅の回線を使ってOpenVPN回線を構築することもできます。
TP-Link製品は値段も安くOpenVPNにも対応しています。


まとめ
VPN Gateを使うことで簡単にOpenVPN接続ができました。
VPNが規制されている国、地域では必ず接続できるわけではないので注意が必要です。
またVPN Gateのサイト自体がアクセスできなくなることがあるのでミラーサイトのチェックを忘れずに行ってください。
ボランティアの運用者の方には感謝ですね。
手間なくサクッと海外でインターネットしたい場合はVPN付きのレンタルWiFiをどうぞ。
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