クラウドファンディングサイト Makuake
で キー配列をカスタマイズできるメカニカルキーボードのプロジェクトが始動しています。
KEMOVEは好きなキースイッチ(軸)を選べて、キー配列もカスタマイズできるので自分だけの使いやすいキーボードを作ることができます。
- コンパクトな61キーのメカニカルキーボード
- キー配列をカスタマイズ
- キースイッチ(軸)をカスタマイズ
- 22パターンあるバックライトがかっこいい
- Bluetooth、USB Type-C接続
今回、サンプル品を使わせていただいたのでレビューしていきます。
KEMOVEはこんなキーボード
KEMOVE
サイズ | 横 29.6 x 縦 13 x 高さ 3.8mm |
重さ | 660g |
配列 | ANSI 61キー |
カラー | 黒、白 |
スイッチ | 赤軸、黒軸、青軸、茶軸 |
バッテリー | 動作時間:15〜50時間 充電時間:3時間 |
バックライト | RGBバックライト |
Bluetooth | Ver5.1 / 3台まで接続 |
接続方法 | Bluetooth / USB Type-C |
対応端末 | Windows / Mac / iOS / Android |
KEMOVE 開封と製品写真
今回のキーボードは青軸です。他にも赤軸、茶軸、黒軸が選択可能です。
ANSI という英字の61キーのキーボード配列です。日本語配列は現在ありません。
独立した矢印キーはないので、上下左右を入力するときにはFNキーと一緒に入力する必要があります。
背面には電源スイッチと、OS (Windows / Mac)切り替えスイッチがあります。
接続端子はUSB Type-Cに対応。充電するときや、有線でパソコンとつなぐ際に使います。
底面には大きくロゴが入っています。
スタンドを出すことで8.5度のアングルをつけることができます。
- キー取替器具
- 説明書
- USB-A – USB Type-C ケーブル
- 交換用スイッチ3つ
マニュアルには、ショートカットキーの使い方が載っています。説明は英語ですがシンプルなのですぐ分かると思いますよ。
サンプル?のキーが3種類同梱されていました。自分でキースイッチを取り替えることができます。
KEMOVE の重さ
KEMOVE の重さは約650g でした。ちなみにHHKBが電池込みで600g程度です。
KEMOVEは電池ボックスがない分いくぶんサイズが小さいですね。
KEMOVE を使おう
WindowsとMac の切り替えができる
キーボード背面のスイッチを切り替えることで、WindowsとMacのキーボードに合った配列で使えます。
Mac モードにすると、WinキーがAlt、左Altキーが⌘キー、そしてアプリケーションキーが⌘ になるようです。
キースイッチを交換してみる
付属のキー引き抜き工具を使ってキースイッチを交換できます。
もちろんキーキャップも変えることができますよ。
- Cherry
- Gateron
- Kailh
- TTC
- Outemu
- ABS
- PBT
- OEM
- Cherry
- DSA
- SA など
工具でキースイッチをつまんで引き抜きます。
青軸から付属のクリア軸に交換してみました。1個だけなのでお試しに使えます。
キーキャップを傷つけるのが怖い場合はこのような器具を使うといいと思います。(私も使っています。)
自分で用意したキースイッチに交換できます。こちらの製品は10ヶセットです。
使えそうなキーキャップをさがしているだけでも楽しいですね。
USBケーブルでの有線接続
接続には本体側がUSB Type-C に対応しています。パソコン側はUSB Type-C 、USB-Aでも使えますよ。
Bluetooth 接続方法
USBケーブルでの有線接続はもちろん、Bluetoothによる無線接続ができます。
接続したいパソコンやスマホのBluetooth設定画面を開きます。
Windows なら次のようにクリックしていきましょう。
- PC設定
- デバイス
- Bluetooth とその他のデバイス
- Bluetooth またはその他のデバイスを追加する
すると、ペアリングモードのKEMOVEが表示されるのでクリックすると接続ができます。
KEMOVEの電源を入れたら、右下のFNとZXCいずれかのキーを同時に押します。3秒間キー同時押しするとペアリングモードに移行します。
3台の機器とペアリングできるので機器側からそれぞれ割り当てましょう。
- FN+Z 1台目
- FN+X 2台目
- FN+C 3台目
KEMOVEの電源を入れたら、右下のFNとZXCいずれかのキーを同時に押します。3秒間キー同時押しするとペアリングモードに移行します。
2台以上登録したときでも Fn + Z、Fn + X などを入力すれば、登録したデバイスに切り替えることができます。
WindowsとMacで試したところ、切り替え後約2秒でキーが打てるようになりました。
キーマップ・ライティングの変更
とりいそぎ、カスタマイしたい場合はソフトで変更することもできます。WindowsならKeyswap、MacならKarabiner-Elementsが使いやすいですね。
HHKBのような配列で使いたかったのでこんな感じにしました。ちなみにF9にはかな変換キーを割り当ててあります。
ソフトでキーボードをリマップ
「APEX」というドライバソフトを起動すると右下のおじさんが喋りだすのでびっくりしないように気をつけてください。左上のキーボードを選択するとカスタマイズ画面に移動します。今の所英語か中国語のみの表示です。
このソフトでは以下のカスタマイズが可能です。
- ライティング
- キーリマップ
- マクロ
KEMOVEでは4つのレイヤーを使い分けることができます。つまり、Windowsで使うときはレイヤー1、Macで使うときはレイヤー2、iPadで使うときはレイヤー3などということも可能になります。
あとは、数字キーなどを割り当てればテンキーのように使うこともできますね。
私はふだんHHKBを使っているので、それぞれキーを割り当ててから「Save」をクリックするとすぐに使えるようになります。めちゃ簡単ですよ。
- 左Alt > 左Win
- 左Win > Alt
- 左 Ctrl > Fn
- Capslock > 左Ctrl
- Backspace >
- > Backspace
- 右 Alt > 右 Win
- アプリケーション > 右Alt
Fn との組み合わせて使うキーのカスタマイズも可能です。以下ではFn + Q W E R で4つのレイヤーを切り替えるように設定してみました。
ライティングをカスタマイズ
透過度、速度、色、太さ、角度、グラデーションなどをカスタマイズできます。
デフォルトに入っているもので満足できない場合はここでカスタマイズしてみましょう。
再生している音楽に合わせて光らせたりも可能です。
レイヤー3をテンキーのように使いたいので数字キーを割り当てておき、レイヤー3に切り替えたときにキーを光らせるようにしてみました。
マクロを登録
ベータ版のドライバでは登録ができず使用していません。
定型文などを呼び出せる機能です。
ドライバー更新
KEMOVEをケーブルで接続してからファームウェア更新プログラムを起動して更新できます。
22パターンのバックライト
ゲーミングキーボードのように、バックライトを光らせることができます。
Fnキーと特定のキーを押すことでLEDパターンを変更したり、光量、速度を変更することができます。
- Fn + ← 照明効果の変化を減速
- Fn + → 照明効果の変化を加速
- Fn + ↑ 明度を上げる
- Fn + ↓ 明度を下げる
- Fn +] } 照明によるサイクルエフェクトを実行
- Fn + { [ オーディオ可視化エフェクトを循環
タイプしたキーの周辺がハイライトされたりするパターンもあって飽きないですね。
もちろん、LEDをオフにすることも可能ですよ。
ドライバソフトを使えばこのパターンも変更できます。
キースイッチを交換してみた
もともとのスイッチが青軸だったので、別の軸に買えてみることにしました。
Filco の静音黒軸を買って50個分交換して、数字キーとESCキーの11キーは青軸として残します。
付属の引き抜き器具でスイッチを上下挟んで引き抜いて静音黒軸をはめてます。2つのピンが折れないよう気を付けましょう。
青軸もカチカチと小気味よい打ち心地で好きですが、静音黒軸にしたことでしっとりとした打鍵感と音でさらに実用的になった気がします。初めて静音黒軸を使ってのですがHHKBのType-Sと似ていますね。数字キーはそのままなのでカチャカチャしたいときは数字キーを打っています。
まとめ
- 自分好みのカスタムができる
- 比較的軽量コンパクト
- デバイスの切り替えが速い
- 日本語配列がない
- 独立したカーソルキーがない
- 電源は自動オフされない
KEMOVEのサイズはHHKBとだいたい同じなのでMabookなどのノートパソコンに乗せて使うこともできます。HHKBは高くて手が出せないけど、メカニカルキーボードを使ってみたい方などにもおすすめです。
Bluetooth接続も良好でストレスがなく、キー自体も打ちやすいと思いました。デバイス間の切り替えは2秒くらいなので実用的に全く問題ないレベルです。キーキャップやキースイッチを交換すればさらに使いやすく愛着も湧くのではないでしょうか。
ただし、英字配列のみで独立したカーソルキーがないため初心者向きとはいいにくいです。あとF1〜F12などのファンクションキーもないですよ。慣れれば気にならないですけどね。
RGBバックライトのあるキーボードを初めて使ったのですが結構かっこいいと思いました。最初はそんなのなくてもいいだろ…という感じでしたがキータッチに反応してライトが点灯してくれるのでキーを打つのが楽しくなりました。
今回は青軸のものを使ってみたのですが、外出先でも使えるように赤軸かピンク軸に交換してみようかと思っています。
あなたもKEMOVEを自分の好みのキーボードにカスタマイズしてみませんか?
コメント
コメント一覧 (1件)
非常に気になるのですが、公式HPをみると、(https://jp.kemove.com/kemove-61-key-white-p0023-p0023.html)「キーボード設定: 各レイヤーの任意のキーを必要なキー機能に編集できます。(FNキーを除く)」とFnキーの変更ができないように記載されているところが非常に気になります。